Mac+CrossOver(Wine)で Jw_cad v7.11 をインストールする

Jw_cad は Windows 用のアプリケーションですが、Mac でも使いたいという人もいますよね。ここでは、Mac に Jw_cad をインストールする手順の概略をご紹介します。

Mac で、なるべく少ない苦労で Jw_cad を稼働させる

Mac に Windows を入れる方法もありますが、無駄に Mac で使えるディスク容量を減らしたくないですよね。

なのでここでは、Wine アプリを使います。Wine は Mac 上で、Windows OS を入れることなく、一部の Windows アプリを使えるようにするものです。Jw_cad v7.11 も Wine での動作実績があります。

ただし、素のまま Wine を使うのはそれなりのスキルが必要で、Jw_cad を動かすためには、結構な試行錯誤をすることになるでしょう。 そこで、あまり知識がなくても Wine を利用できるようにした「CrossOver for Mac」を使うことにします。

費用はある程度かかりますが、少ない苦労で Jw_cad を使いたいなら、選択肢の1つになると思います。

インストール手順は以下になります。
  1. CrossOver for Mac を購入する
  2. CrossOver for Mac をインストールする
  3. CrossOver for Mac 経由で Jw_cad をインストールする
ここまでで、Jw_cad の基本的な機能を使うことができるようになります。
実際のインストール手順に関しては 「CrossOver for Mac + Jw_cad v7.11 インストール手順詳細」を参照してください。

これ以外に、「Jw_cad でJPEG / GIF / TIFF 形式のファイルを画像挿入できるようにする」、「PostScript 形式のファイルに出力できるようにする」機能を使うためには、追加で Windows 用のソフトウェアをダウンロードして Jw_cad で連携して使えるようにします。

PostScript 形式のファイルに出力できるようにする

Jw_cad で書いた図面を画像データとして報告書やプレゼンテーション資料に貼り付けたい場合ってありますよね。しかし、Jw_cad には、図面を画像ファイルに出力する機能がないんです。

じゃあどうするか?

AR_CAD や LibreOffice で、Jw_cad のファイルを読み込めば、画像ファイルに変換する機能が使えます。しかし、Mac で使えるディスク容量を減らしたくないので、ここでは、「印刷」機能で紙に印刷する代わりに、PostScript 形式のファイルに出力するようにします。

PostScript 形式のファイルを開くとプレビューアプリが PDF ファイルに変換してくれるので、あとは、アプリケーション間で、画像データをコピー&ペーストできるようになります。

インストール手順は以下になります。
  1. Adobe の PostScript プリンタドライバをダウンロードする※
  2. Adobe の PPD ファイルをダウンロードする※
  3. PPD ファイルを解凍する
  4. CrossOver for Mac 経由で PostScript プリンタドライバをインストールする
  5. プリンタドライバインストール途中で、2.の PPD に変更する
※PostScript プリンタドライバは、
 「Adobe Universal PostScript Windows Driver Installer 1.0.6 - Japanese」  
    ※Adobe の PPD ファイルは、「Windows XP PPD Files: Adobe」

実際のインストール手順に関しては 「CrossOver+Jw_cad に Adobe PostScript プリンタードライバをインストールする手順詳細」を参照してください。

動作環境

Jw_cad の動作環境、ぼくの場合です。
  • MacBook 13-inch Mid 2009
  • OS X El Capitan バージョン 10.11.6
  • CrossOver for Mac バージョン 15.3.1
  • Jw_cad v7.11