Mac 上の Jw_cad で PostScript ファイルを生成して、画像として使う

Mac で Jw_cad の印刷事情

CrossOver for Mac にインストールした Jw_cad で、作成した図面をプリンタに印刷することは可能です。Jw_cad のプリンタリストに、Mac が認識しているプリンタが表示されるので、そのプリンタを選択して印刷するだけです。



我が家では EPSON EP-808A での印刷実績があります。

(追記:プリンタによっては上手く動かない場合もあるとか、  「https://www.codeweavers.com/support/wiki/mac/faq/printfromcrossover」参照)

Jw_cad の図面画像を他のソフトウェアで使いたいとき

一方、Mac で報告書やプレゼンテーション資料を作るのに、Jw_cad で書いた図面を画像データとして使いたい場合があると思います。しかし、Jw_cad には、図面を画像ファイルに出力する機能がありません。

このため、印刷機能で紙に図面を印刷する代わりに、PostScript 形式ファイルに出力することで、画像データが扱える様にします。

Windows 環境下であれば、Jw_cad で印刷するとき、印刷ダイアログに「ファイルに出力」というチェックボックスがあります。プリンタドライバが対応していれば、このチェックを入れることで、PostScript 形式のファイルになります。

ところが、我が家のプリンタ環境では、EPSON EP-808A を選択して、「ファイルへ出力」にチェックを入れても、PostScript 形式のファイルに出力されず、プリンタに印刷されるだけです。


CrossOver for Mac に Adobe PostScript プリンタドライバを入れる

Mac 上のソフトウェアで、Jw_cad の図面画像を扱うには、ちょっとした準備が必要です。

Jw_cad がインストールされている CrossOver for Mac のボトルに Windows 用の PostScript プリンタドライバを追加でインストールします。
(あるいは、Mac に仮想 PDF プリンタをインストールする方法もあるようです。)

インストールするのは、

「Adobe Universal PostScript Windows Driver Installer 1.0.6 - Japanese」
「Windows XP PPD Files: Adobe」

です。インストール方法の詳細は、「CrossOver+Jw_cad に Adobe PostScript プリンタードライバをインストールする手順詳細」を参照のこと。


Adobe PostScript プリンターでファイル出力してみる

PostScript プリンタードライバをインストールできたら実際に使ってみます。Jw_cad を起動して、「プリンタの設定」ダイアログを表示します。すると、「Acrobat Distiller J」のプリンタを選択できるようになっています。




「Acrobat Distiller J」のプリンタを選択した場合、「プロパティ」ボタンを押下すると「用紙サイズ」の選択リストで「A1/A2/A3」などが選択できるようになっています。また、「印字品質」も選択リストで「600dpi/1200dpi」などが選択できるようになっています。



「Generic PostScript Printer」をインストールした場合には、選択できるリストに限りがあります。

実際に印刷機能を使って、Jw_cad で作図した図面を他のアプリに取り込むには、Jw_cad のメニュー「ファイル」-「印刷」を押下して「印刷」ダイアログを表示します。

「ファイルへ出力」にチェックを入れます。



Jw_cad に印刷メニューがでてくるので、画像として取り込みたい図面を「範囲変更」や「倍率変更」して、赤枠に入るように調整して、「印刷」ボタンを押下します。



「ファイルに出力」ダイアログが表示されるので、出力ファイル名を「xxx.ps」の形式で任意の名前をつけて、「OK」ボタンを押下します。
(出力ファイル名に「.ps」と拡張子をつけるのは、Mac がファイル種別を認識してプレビューアプリを起動できるようにするためです。)




PostScript ファイルから、画像データをコピーして Mac で使う

Mac で PostScript 出力ファイルを開くとプレビューアプリが起動して、画像を表示してくれます。
この段階で、PostScript ファイルは、 PDF ファイルに変換されています。



プレビューアプリのメニュー「ツール」-「長方形で選択」で、必要な画像取り込み範囲を選択して、メニュー「編集」-「コピー」で画像として、コピーします。



あとは、使いたいアプリに画像として貼り付けるだけです。

以下は Pixelmator に画像をはりつけたところです。