お風呂場の引き戸のレール掃除。やりすぎて大変なことになりました

レールの掃除は定期的にしなくちゃいけないんですが…

先日、お風呂場の引き戸のレールを久々に掃除しました。

我が家の引き戸はバリアフリーのため、洗面所とお風呂場の床の高さがほぼ同じに設定されています。このため、レールを外すと下はレール幅いっぱいに排水溝になっています。この排水溝にプラスチック製の小さな排水口があります。上から見ると6cm×2cmほどの面積です。実際に水が排水される部分は1cm径でとても狭い穴になっています。

この小さな排水口にゴミなどがつまって、何ヶ月かに一度洗面所に水があふれ出ることがあるんです。

排水口の掃除は、引き戸を3枚外して、レールを外して、掃除することになるので、結構な重労働になります。

掃除が面倒なので、今思えば、多少の段差があっても掃除しやすいものにすれば良かった気がします。

久々の掃除でやりすぎました

ゴミと言っても、詰まるのはホコリと、なにやらアメーバ状のどろどろとした透明のかたまりです。それと、水道周りでよく見かける白い塊(水に溶けた鉱物がかたまったもの)。

今回、この白い塊が排水口にこびりついていたので、完全に取ってしまおうと思ったのが運の尽きでした。

排水口は、金属製の網の様なもので覆われてネジ止めされています。これで、大きなゴミの排出を防ぐ構造になっています。この金属製の網と排水口の隙間に白い塊が付いていたので、これをこそぎ落とそうと、はめてあったネジをとったところ、「カラーン!!」と音がしました。

何事!?

しばらく、何が起こったか理解できなかったのですが、排水口を掃除しようと覗いたら、なっ、なっ、なんと、排水口が床下に落ちているではないですか!

「プラスチック製の排水口」と「床下の排水管」とは、「排水用のホース」でつながっています。「プラスチック製の排水口」に、ネジ穴があって、「金属製の網」と直接ネジで固定されている構造だったようです。

ネジを外したことで、排水口が、排水用のホースとともに、その重さで下に落下。というか、空中でうまいことぶらぶらと立った状態でしたが。

泣きそうになりながら復旧作業

引き戸のはまっている桟を外せば、排水口に手が届くので、桟を外そうとしましたが、外れません。ユニットバスの組み立て順序からして、そもそも後から外せないのか?それとも強力な接着剤で固定されているのか?

この時点でかなり焦りました。

ユニットバスの点検口を開けてみましたが、狭すぎて排水口の状況は確認できないし。

となると、床下点検口から床下に入り込んで10m以上ほふく前進して風呂場下までいくか、6cm×2cmの四角い穴からなんとか排水口を引っ張り上げるか、方法は限られてきます。

結局 6cm×2cm の四角い穴からの復旧作業に着手することにしました。

妻に長い菜箸をもってきてもらって空中をぶらぶらと立っている排水口&排水ホースの場所を確認。なんとか、菜箸で当たる位置にあることは確認できました。

四角い穴から下を覗き込んでも、老眼が入り始めた視力と下の暗さで、状況を正確に把握できなかったので、菜箸があたる感覚だけがたよりでした。


1cm径の排水口の穴に菜箸を挿しこんで、ずれないように上にそっと引き上げる作戦でいくしかないと、四角い穴から何度も何度もチャレンジ。

数時間の格闘の中で、何回か穴にはいって、排水口を持ち上げそうなところまで行きましたが、結局はずり落ちてしまいます。


糸で釣り上げてみる

幸いにも、ホームセンターで買った、ブロック塀などを積むときに平行をみるための黄色い糸があることを思い出しました。

ちょっと、固めの材質なので、そうそう切れないので、それで排水口を引っ掛ける作成に切り替えました。

しかしこれが、なかなかひっかからないんですね。かなり苦労しました。

そして、引き上げても、排水溝側の四角い穴のエッジが結構角が尖っていて、引き上げ途中で2度糸が切れてしまいました。

3度目の引き上げ時には、糸で釣り上げつつ、菜箸を穴に差し込んだ状態で位置を固定しつつ、やっとのことで、片方のネジ止めに成功しました。

ここまでくるのに、「どうしよう、今日風呂入れない?」、「ユニットバス分解かな?」、「床下をもぐるか…」などいろいろ考えてしまい、かなりテンパっていました。ふとした瞬間に泣きそうになりながらも、「仕事でもこういう切羽詰まった状況は何度も経験したじゃないか!」と冷静さを保つのに必死でした。


運悪く菜箸の先が


しかし、もう片方のネジが入らないんです。なにか詰まってるんですが、さっきネジを外したばかりで、なんで?

そう、運悪く、菜箸の先が片方のネジ穴に詰まってしまっていたんです。

新品の菜箸ならまだしも、何度も揚げ物をした菜箸の先はもろく、少しの力でポキッと折れてしまうんですね。小さなネジ穴にピンポイントで菜箸の先が入って、折れてしまい、先が刺さったままの状態になっていました。

ただ、これの対処はすぐにできました。

片方のネジ穴にネジを固定しているとはいえ落ちてしまう可能性があるので、慎重に電動ドリルで折れて刺さっている菜箸の先を破壊しました。趣味で木工工作をしていて助かりました。

結果、ようやく両方のネジを止めることに成功しました。

復旧作業疲れました…


午後3時ごろに「排水口落としてしまった事件」が発生して、ネジ止めが終わったのが午後7時ごろです。復旧作業中にあちこち汚してしまったのを掃除してシャワーを浴びて午後8時ごろにやっとゆっくりできました。

事前にネットで、ユニットバスの構造とか調べておけば良かったのですが、安易に何も考えずに行動してしまったのが敗因でした。

構造がわからないもののネジは二度とはずすまいと、心に誓いました。